邱永漢

この本は源泉税を差し引かれたあとの手取りのサラリーだけで生活することに甘んじている人の読む本ではありません。また年金をもらって老後をのんびり暮らしたい人の読む本でもありません。きびしい生存競争の中で人より多く稼ぎ、人より少しはいい生活をして、多少の財産を残したい、という野心を持った人のために書いた本です。 ** 問題意識があれば、情報は自然に頭の中にはいってきます。… しかし、どんなにたくさんの情報を集めたところで、その情報をどう見るかという、自分の「見方」を持っていなくては、情報は一本の糸ではつながりません。